Letter 海洋:北太平洋における底層水の昇温 2004年2月26日 Nature 427, 6977 doi: 10.1038/nature02337 海水の水質変化の観測は表層か中層に限られてきたが、それは予想されるシグナルの変化幅が小さいために、底層水の変化を検出することが極めて難しいからである。それにもかかわらず、大洋の全体にわたるような深層水の水質の時間的変化に特別に関心が持たれるのは、この変化を用いることによって大洋底における海水の輸送を特定し、全球的な熱塩循環の変化の検出が可能になるからである。本論文では、1985年と1999年に繰り返された太平洋横断調査を比較した結果を報告する。北太平洋の最深部の海水が太平洋の東西方向全体にわたって有意に昇温していることが見出された。この観測結果は、大気との熱交換から長期にわたって隔絶されてきた水塊でも、いまや水質の変化が検出可能になったことを意味している。 Full Text PDF 目次へ戻る