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生化学:タンパク質合成終結中のリボソーム上にある終結因子3の可視化

Nature 427, 6977 doi: 10.1038/nature02332

リボソームによるタンパク質合成の終結には、2つのクラスの終結因子(RF)が必要となる。クラスIIのRF3はGTPアーゼで、新生ポリペプチドが遊離した後、リボソームからクラスIのRF(RF1またはRF2)を遊離させる。GDP型のRF3はリボソーム-クラスIRF複合体に結合し、その後GDPのGTPへの変換とクラスIRFの遊離が起こる。RF3はGTPの加水分解が引き金となって遊離するので、加水分解できないGTP類似体を用いて、大腸菌リボソーム上にRF3を固定した。本論文では超低温電子顕微鏡を利用して、この複合体が2通りの異なるコンホメーション状態を取りうることを明らかにする。「状態1」では、RF3はリボソームにあらかじめ結合し、一方「状態2」ではリボソームのGTPアーゼ中心に接触する。転移RNA分子は、状態1のP(ペプチジル)部位から状態2のE(出口)部位へと移動する。この移動にはリボソームの大規模なコンホメーション変化が関係している。状態1ではRF3とRF2が同時に結合できるようであり、その位置はこれまでの研究で明らかになっているので、クラスIRFの遊離機構を推測することができる。

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