Letter 生理:分子工学による後進性ミオシンモーターの作製 2004年2月5日 Nature 427, 6974 doi: 10.1038/nature02303 ミオシンスーパーファミリーに属する多様なミオシン類はすべて、アクチン結合部位とヌクレオチド結合部位をもつ非常によく保存された球状のモータードメインをもち、これが力と運動を生み出している。軽鎖結合ドメインが、このモータードメインと機能的に特殊化した多彩な尾部ドメインとを結びつけ、モータードメインの細かい構造変化をレバーアームの回転を介して増幅している。ミオシンは、極性をもつアクチンフィラメント上を、反矢じり端(+)に向かって前進、あるいは矢じり端(-)に向かって後進する。本論文では、3種類の既存の成分分子から、後進性の人工ミオシンを作製したことを報告する。3種類の成分とは、前進性のI型ミオシンのモータードメイン、ヒトグアニル酸結合タンパク質-1の4本ヘリックスバンドル部分でできた方向変換器、2個のα-アクチニンを連結して作った人工レバーアームである。今回の結果によって、レバーアームの向きを180度回転させるだけで、ミオシンを逆方向に動かせることが証明される。ハノーバー医科大学およびマックス・プランク医学研究所(独) Full Text PDF 目次へ戻る