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生態:マングローブはカリブ海の珊瑚礁にすむ魚類群集のバイオマスを増大させる

Nature 427, 6974 doi: 10.1038/nature02286

マングローブ林は世界で最も存続が脅かされている熱帯生態系の1つであり、世界全体での消失面積は35%を超える。珊瑚礁にすむ魚類は幼魚期をマングローブで過ごすことが多いが、こうした保育環境の珊瑚礁魚類の個体群動態における重要性はまだ定量化されていない。それどころか、マングローブが珊瑚礁の魚類群集に及ぼす影響は無視できるものだとする予想も可能である。幼魚はマングローブに代わる生息域でも過ごせるし、魚類個体群は仔魚の供給や漁業など、他の制限要因によって制御されている可能性があるからである。今回我々は、案に相違してマングローブが非常に重要なものであり、生育途中の保育的生息域となって幼魚の生存率を高めている可能性があることを示す。カリブ海のマングローブは隣接する珊瑚礁にすむ魚類の群集構造に強く影響を及ぼしている。加えて、水産業上重要ないくつかの魚類種は、成魚の生息域がマングローブと接した場合、そのバイオマスが2倍以上となる。大西洋で最大の草食性魚類であるブダイ科のレインボーパロットフィッシュ(Scarus guacamaia)は、機能的にマングローブに依存しており、マングローブの消失で局所的な絶滅に追い込まれている。マングローブ林伐採は現在、生態系の機能や水産業面での生産力、珊瑚礁の回復力に深刻な悪影響を及ぼしかねない勢いで進んでいる。保全活動により、マングローブと海草藻場と珊瑚礁とが連結した回廊構造を守るべきである。エクセター大学(英)

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