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気候:欧州の夏季の熱波に気温のばらつきの増加が果たす役割

Nature 427, 6972 doi: 10.1038/nature02300

全球および半球スケールの気温推移の機器観測および再現により、過去約150年間に温暖化が著しく進んでいるといわれている。温暖化の一つの現れは、熱波の発生率が上昇しているという観測結果である。概念上、熱波発生率の上昇は、統計分布のより高温に向かう移行と解釈されているが、分布の幅の変化は小さいとみなされることが多い。本論文では、従来の理論的枠組みでは、2003年の欧州中部でみられた夏季の記録やぶりの気温を、過去の観測結果と矛盾しないにもかかわらず説明できないことを報告する。2003年の夏のような現象は、観測された温暖化を考慮に入れた場合でも、統計的に極めて起こりそうにないものであることがわかった。我々は(平均気温の上昇に加えて)気温のばらつきの増加が支配的となる条件を考えれば同年夏の熱波を説明できると提案する。この仮説を検証するために、将来の欧州における気候のシミュレーションを、地域気候モデルを用いて大気中の温室効果ガス濃度の上昇を含むシナリオで実施した。その結果、気温のばらつきが最大で100%増え、欧州の中部および東部で変化が最大になると推定された。チューリッヒ工科大学(スイス)

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