Letter 細胞:細胞分裂後期に起こる姉妹染色分体の分離は2種類の有糸分裂キネシンの協調によって進められる 2004年1月22日 Nature 427, 6972 doi: 10.1038/nature02256 細胞分裂の後期には、まったく同一の姉妹染色分体が分離して紡錘体の両極へと移動する。紡錘体では、動原体微小管のプラス端は動原体に、マイナス端は紡錘体極に埋め込まれている。後期の染色体分体の移動を説明するため、これまで2つのモデルが示唆されている。「パックマン」モデルでは、動原体の作用で動原体微小管のプラス端で脱重合が起こり、それによって染色分体は微小管でつくられた道を「食べ進んで」極へと移動すると考える。「極方向への流れ」モデルでは、動原体微小管は動原体に固定されており、動原体微小管のマイナス端での脱重合によって染色分体が極へと引っ張られるとする。本論文では、機能的に異なる2種類の微小管不安定化酵素KinIキネシン(キネシン類似のATPアーゼドメインがポリペプチド鎖の内部に位置していることからこう名づけられた)が、正常な染色分体の極への移動に役割を果たしていることをショウジョウバエで明らかにしたので報告する。2種類のうちKLP59Cは、動原体に結合したプラス端での動原体微小管の脱重合に必要であり、したがってパックマン機構による染色分体の移動を担当する。もう一方のKLP10Aは、極に結合したマイナス端での微小管の脱重合に必要で、したがって極方向への流れ機構によって染色分体を移動させる。アルバート・アインシュタイン医科大学(米) Full Text PDF 目次へ戻る