Letter 地球:地球の核の物理的な条件下における鉄の融解 2004年1月22日 Nature 427, 6972 doi: 10.1038/nature02248 地震学的データは、大きさや地震学的異方性などの地球の核の物理的性質についてのデータをもたらしてくれる。しかしながら、核の境界における温度や固体の内核の結晶構造を決めるためには、制約条件をよく吟味した鉄の相図が不可欠である。現在まで、高圧における鉄の相図は理論計算だけでなくレーザー加熱ダイヤモンド・アンビル装置と衝撃加圧技術の両方により実験的に調べられてきた。このような貢献にもかかわらず、融解直線や高温高圧における鉄の相図については意見の一致がみられていない。本論文では、地球の核の条件下における鉄の音速を衝撃圧縮により測定した新しいデータおよび再解析したデータについて報告する。融解は225±3 GPa (5100±500K) で始まり、260±3 GPa (6100±500K) で完了し、共にユゴニオ曲線(衝撃圧縮の状態の軌跡)の上にある。この新しい融解圧力はこれまで報告されていたものよりも低く、ユゴニオ曲線の上で200GPa付近にあるとこれまで報告されていた固体-固体相転移が存在する証拠は見つからなかった。ローレンスリバモア国立研究所(米) Full Text PDF 目次へ戻る