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生化学:ミトコンドリアのカルシウム単一輸送体は極めて選択性の高いイオンチャネルである

Nature 427, 6972 doi: 10.1038/nature02246

細胞内でのCa2+シグナル伝達の際には、ミトコンドリアは細胞質からのCa2+を大量に蓄積する。ミトコンドリアのCa2+取り込みがエネルギー生産速度を調節し、細胞内Ca2+シグナルの大きさや時空間パターンを決定し、細胞死を引き起こす手段ともなる。このCa2+取り込みは、ミトコンドリア内膜に存在するミトコンドリアカルシウム単一輸送体(MCU)の働きによって起こる。この単一輸送体は、膜内外の電気化学的勾配にしたがって、ATP加水分解や他のイオンの輸送とは直接共役せずにCa2+を通過させる。担体は、回転数が通常イオンチャネルの1,000分の1であることを特徴とするが、MCUが担体なのかチャネルなのかはこれまで不明だった。今回我々は、ミトコンドリア内膜をパッチクランプ法で調べることにより、これまで知られていなかったCa2+選択的イオンチャネルで、ミトコンドリアによるCa2+取り込みを阻害する物質に感受性を示すものを発見した。我々が得たデータによれば、この独特なチャネルは極めて高い親和性でCa2+と結合し(解離定数≤2nM)、そのため細胞質カルシウム濃度が比較的低くてもCa2+に対して高い選択性を示す。このチャネルは内向き整流性を示し、エネルギーをため込んだミトコンドリアへのCa2+取り込みには特に効果的である。したがって、この新しいチャネルを介した電流の特性はMCUの特性と一致するとの結論を得た。ハーバード大学医学系大学院(米)

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