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遺伝:パパイヤの原始的なY染色体が示す初期の性染色体の進化

Nature 427, 6972 doi: 10.1038/nature02228

動植物では、非常に多様な性決定のしくみが進化してきている。その1つは物理的に異なった(異形の)性染色体(XとYあるいはZとW)を利用するしくみで、一方の性(通常は雌)がホモ接合、もう一方(通常は雄)がヘテロ接合となる。性染色体の進化の過程では、性決定遺伝子の周辺での組換えが抑制されて恒久的にヘテロ接合な染色体領域ができると考えられている。こういう領域にはマラーのラチェット効果により有害な劣性変異が蓄積し、Y染色体上での有利な変異の選択にともなってヒッチハイク効果により有害変異が固定されるかもしれない。時がたつと、これらの過程によってY染色体は退化し、その大半の部分がX染色体とは異なるものとなった可能性がある。たとえばヒトのY染色体では、X-Y組換えが見られるのは全長のわずか5%に過ぎない。本論文では、パパイヤが原始的なY染色体を持つことを明らかにする。この染色体の雄に特異的な領域はわずか10%に過ぎないが、組換えが強く抑制され、DNA配列の縮重が起こっている。今回の知見は、常染色体からの性染色体が生じたことを示す直接の証拠といえる。ハワイ農業研究センター(米)

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