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医学:タイにおけるデング出血熱の発生にみられる進行波

Nature 427, 6972 doi: 10.1038/nature02225

デング熱はウイルスがカに媒介され、年間5千万〜1億人が感染している。これらの感染症例のうち20万〜50万件は命にかかわる重症型のデング熱であるデング出血熱(DHF)である。DHFが予期せぬ大規模流行を起こすと医療体制が追いつかない場合が多い。DHF発生の時空間パターンを解明することは、DHF流行に対処するため医療資源をうまく配分するうえで役立つと思われる。今回我々は、1983〜1997年にタイの72地区で起こった85万の感染症例を記載したデータセットで、DHFの時空間動態を検証した。経験的モード分解の手法を使ったところ、DHF発生には時空間的な進行波が存在することがわかった。この進行波は分散の3年周期成分中に見られ、これは宿主?病原体の個体群動態を反映したものと考えられる。この進行波はタイ最大の都市であるバンコクから1か月あたり148 kmの速度で放射状に広がる。この知見は、タイにおけるDHFの時空間動態に寄与する重要過程を見つけ出し特徴をとらえるうえで重要な足がかりとなる。ジョンズ・ホプキンス大学およびジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生学系大学院(米)

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