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神経:カラシ油とカンナビノイドはTRPチャネルANKTM1を介して感覚神経繊維を興奮させる

Nature 427, 6971 doi: 10.1038/nature02282

ワサビ、ホースラディッシュ、カラシナの刺激性は、イソチオシアン酸塩によるものである。カラシ油(イソチオシアン酸アリル)を皮膚に局所塗布すると、皮下の感覚神経終末が活性化され、痛みや炎症が生じたり、温度刺激や機械的刺激に対して強度な過敏状態を呈するようになる。台所や研究室で広く利用されているにもかかわらず、イソチオシアン酸塩がどのような分子機構によって作用を発現するのかは未だに解明されていない。今回我々は、カラシ油がある種の一次感覚ニューロンを脱分極させることを明らかにする。このニューロン群は、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンや大麻の精神活性成分であるΔ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)によっても活性化される。イソチオシアン酸アリルとTHCはどちらも、ANKTM1を活性化することによって興奮作用を示す。このANKTM1は、TRP(transient receptor potential)イオンチャネルファミリーの1つで、侵害性低温刺激の検出にかかわることが最近報告されている。これらの知見によって、カラシ油の刺激作用の細胞および分子の標的が明らかになり、TRP受容体がイオンチャネル共役型カンナビノイド受容体という役割をもつという最近明らかになりつつある説がまた裏付けられた。

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