Article 構造生物学:基質の二量体化がシグナル識別粒子とその受容体を活性化する 2004年1月15日 Nature 427, 6971 doi: 10.1038/nature02250 シグナル配列は、タンパク質を仕分けて細胞からの分泌や細胞膜への組み込みへと向かわせる。シグナル識別粒子(SRP)は、新生タンパク質がリボソームから出てくるとすぐにシグナル配列を認識し、その後、受容体(SR)と結合する。この複合体ではSRPとSRが互いのGTPアーゼ活性を刺激し、このGTP加水分解の働きによって、積み荷は膜の輸送孔を通って確実に一方向へと運ばれる。この相互活性化の機構を解明するため、我々はこの2つのGTPアーゼが形成する複合体の構造を分解能1.9Åで決定した。この一対のGTPアーゼは、2回対称に近いヘテロ二量体を形成する。生化学分析の結果からも、広い相互作用面の重要性が示唆される。複合体の形成によって、対称的な混成活性部位中に2個のGTP分子が並ぶ。結合、相互活性化および触媒作用には、3′OH基が不可欠である。この独特な二量体間の相互作用領域は加水分解にともなって2回の切断作用を受けることになり、積み荷の輸送後には複合体は解離する。 Full Text PDF 目次へ戻る