Letter 気候:間接的なエアロゾル効果により放射強制力が変化することを示す観測的証拠 2004年1月15日 Nature 427, 6971 doi: 10.1038/nature02234 人工的なエアロゾル、雲粒の数密度を増やすことで雲の反射率を高め、間接的なエアロゾル効果として知られる冷却効果を気候に及ぼす。この効果を支持する観察結果は主に、エアロゾルの数密度が雲粒の密度に連動することを示す証拠に基づくが、このような間接的効果が放射強制力に及ぼす作用を決定することは難しい。本論文では、間接的なエアロゾル効果によって放射フラックスが実質的に変化していることを示す観測的証拠を報告する。エアロゾルが雲の光学特性に及ぼす作用を、汚染状態と清浄状態の広がる北米の2か所の観測点、エアロゾル密度が高いオクラホマ州の大陸観測点とエアロゾル密度が低いアラスカ州の北極地方観測点のエアロゾルと雲の特性を計測することにより調べ、観測された下方短波表面放射を満たすために必要な雲の光学的な厚さを決定した。次に雲のパーセルモデルを用いて、エアロゾル特性の観察を元に、間接的なエーロゾル効果による雲の光学的な厚さのシミュレーションを行った。シミュレートした間接的なエアロゾル効果と、表面放射の観測値が良好な付合をみたことから、間接的なエアロゾル効果は放射フラックスに重大な影響を及ぼすと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る