Article 地球:大気中酸素濃度の上昇の年代測定 2004年1月8日 Nature 427, 6970 doi: 10.1038/nature02260 地質学および地球化学上の幾通りかの証拠から、大気中酸素濃度は24億5,000万年前より前には極度に低く、22億2,000万年前までにはかなりの濃度に達したものと見られている。本論文では、23億2,000万年前までに大気中酸素濃度の上昇が起こったことを示す証拠を提出する。我々は、南アフリカの23億2,000万年前のRooihoogte累層およびTimeball Hill累層の有機物に富んだ頁岩に同成的黄鉄鉱が存在することを見つけた。この黄鉄鉱に含まれる硫黄の同位体組成の幅は大きく、質量に依存しない分別を示す証拠が見られないことから、これらの単元が堆積する期間中に大気中酸素は有意な濃度で存在した(すなわち現在の大気中濃度の10-5よりも高かった)ものとみられる。Rooihoogte累層の基底には菱鉄鉱系鉄鉱層の丸みを帯びた礫があり、Timeball Hill累層上部中には赤鉄鉱系豆石や魚卵石からなる広範な厚い鉄岩層があることからみて、大気中酸素濃度はRooihoogte累層およびTimeball Hill累層の堆積中におそらく初めて有意に上昇した。これらの単元は古原生代の3回の氷河期のうちおそらく2回目と3回目の間に堆積した。 Full Text PDF 目次へ戻る