Letter 免疫:リンパ節での樹状細胞によるT細胞プライミングは異なる3つの段階を経て起こる 2004年1月8日 Nature 427, 6970 doi: 10.1038/nature02238 リンパ節(LN)における初回T細胞反応には、T細胞と樹状細胞(DC)の間での接触依存的な情報交換が必要である。リンパ球は正常LNに絶えず出入りしているので、常在性のリンパ球プールは、in vitroでのマウスLN内で均一でない挙動を示す、LN内の滞在時間がちがう非同調細胞から構成されている。本論文では、抗原を提示しているDCとLN内での滞在時間を同期化させたナイーブT細胞について、二光子励起顕微鏡を用いてin vivoで観察を行った。血管から入り込んだ後、最初の8時間にT細胞はDCと多数回にわたって短時間遭遇し、運動性は次第に低下し、また活性化マーカーが増大した。その後の12時間には、T細胞はDCと長期間安定な複合体を形成し、インターロイキン-2とインターフェロンγを分泌し始めた。2日目になると、増殖の開始と一致して、T細胞は速やかな遊走およびDCとの短時間の接触を再開した。従って、DCによるT細胞プライミングは、短時間の遭遇が連続的に起こる最初の活性化段階、それに続くサイトカイン産生が最大となり安定な接触が続く第2段階、さらにその結果として、高い運動性を持ち迅速な増殖を行う第3段階へ移行するという3つの連続した段階を経て起こる。 Full Text PDF 目次へ戻る