Article 発生:Notch の活性は脊椎動物の左右決定において細胞外カルシウムのセンサーとして働く 2004年1月8日 Nature 427, 6970 doi: 10.1038/nature02190 脊椎動物の胚発生において、初期状態である左右対称性の破れは、ヘンゼン結節の周辺や側板中胚葉での非対称的な遺伝子発現という形であらわれる。この非対称な遺伝子発現カスケードの中で最初に起こる進化的に保存された現象は左側での Nodal の発現であり、これは Notch シグナル経路の活性に依存している。本研究において我々は、ニワトリ原腸胚での Notch シグナル伝達経路の動的変動を記述する数理モデルを提唱する。このモデルによりヘンゼン結節の左側で Notch を局所的に活性化する複雑で非常に堅牢な遺伝子ネットワークの存在が明らかにされる。また我々は Notchを非対称的に活性化する原因が細胞外カルシウムの一過的な蓄積であること、そしてその一過的蓄積は非対称的なH+/K+-ATPアーゼ活性に依存していることを見出した。これらの結果は Notchシグナル伝達経路がヘンゼン結節周辺でのエピジェネティック要因の非対称性を非対称的な遺伝子発現へと変換することを明らかにしている。 Full Text PDF 目次へ戻る