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神経:線虫Caenorhabditis elegansの神経の左右非対称性を制御するマイクロRNA

Nature 426, 6968 doi: 10.1038/nature02255

解剖学的には左右対称な神経系を基盤として、機能的な左右非対称性が生じる仕組みについてはほとんど分かっていない。線虫Caenorhabditis elegansには形態的に左右相称な2つの味覚受容体神経細胞ASE left (ASEL)とASE right (ASER)があり、化学受容体をコードすると考えられる遺伝子群の発現パターンが左右非対称的で、これは化学感覚の特異性の多様化に関連している。本論文では、lsy-6と名づけた新発見のマイクロRNAが、このような化学感覚受容体発現の神経における左右非対称性を制御していることを示す。神経の左右非対称性に異常のある変異体を探し出す遺伝的スクリーニングによって得られたllsy-6変異体では、ASELに特異的な化学受容体の発現プロファイルが失われ、これに伴ってASERに特異的な発現プロファイルが見られるようになる。lsy-6のレポーター遺伝子を持つ構築体はASELを含む10個未満の神経細胞で発現するが、ASERでは発現しない。lsy-6は、Nkx型ホメオボックス遺伝子cog-1を抑制することによってその機能を発揮するが、cog-1は3’非翻訳領域内にlsy-6と相補的な部分配列を含んでいることが判明した。cog-1がASE特異的な化学受容体の発現プロファイルの制御を行っていることは既にわかっている。lsy-6は神経系のパターン形成に役割を持つことが示された最初のマイクロRNAであり、体の左右軸形成の解明に新たな手がかりを与えてくれる。

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