Letter 海洋:過去40年間にわたる大西洋の淡水バランスの変化 2003年12月18日 Nature 426, 6968 doi: 10.1038/nature02206 海洋は地球の気候システムにおけるいくつかの重要な構成要素、中でも熱、淡水、二酸化炭素を地球規模で貯蔵し、再分配を担う。これらの構成要素は大気との間で活発に交換されるが、塩は海洋中に保存されているといってもよい成分である。海洋における塩分濃度の分布は広く測定されているため、気候力学の重要な構成要素である海水表面での淡水フラックス、淡水輸送、局所的な海洋の混合の速さを分析するのに使用できる。今回、大西洋西部の海盆を通る長い横断面 (50°Sから60°N) における塩分濃度について、1950年代から1990年代にかけての比較を示す。両極側の端で組織的に淡水化が起こったこと、それが低緯度地帯の水柱上層全面に広がる塩分濃度の大幅な増加と対照的であることを発見した。淡水および塩水の海洋分布の変動が世界中で起こっており、その変動が地球温暖化および地球の水循環において生じ得る変化と関連していることを示唆する証拠は現在増加しつつあるが、今回の結果はそれをさらに裏付けるものである。 Full Text PDF 目次へ戻る