Nature

Natureの表紙

Cover Story: フィルム製造機:グラフェンを用いたリモートエピタキシーによって基板がコピー機に変わる

Nature 544, 7650 (2017年4月20日)

表紙は、リモートエピタキシーによるフレキシブルフィルムの繰り返し生産の想像図である。エピタキシーは、半導体業界で広く用いられており、多くのデバイス向けの材料が製造されているが、費用が高いため、この手法は特定の材料に限定されている。今回J Kimたちは、基板の上に単層グラフェンを配置し、その上に「エピ層」をエピタキシャル成長させるという、この制約を克服できる方法を提案している。グラフェン層はエピタキシャル成長を妨げないが、このグラフェン層によって、作られたフィルムを基板から容易に剥離できるようになるため、基板を再利用できることが重要である。支持基板から半導体フィルムを「コピー・アンド・ペースト」し、目的の基板に転写できることから、今回の結果は、フォトニクスやフレキシブルエレクトロニクスにおけるヘテロ集積化に影響を与える可能性がある。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

“ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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