Nature

Cover Story: ブルーフード:水産食品の環境パフォーマンスを評価する

Nature 597, 7876 (2021年9月16日)

表紙は、アフリカのガンビア川のほとりで水揚げしたカキを降ろす、TRYカキ漁業婦人協会の女性である。魚介類や海藻といった水産食品はまとめて「ブルーフード」と呼ばれ、世界の食料生産が環境に及ぼす有害な影響の一部を緩和できる可能性が示されている。今週号ではJ Gephartたちが、世界の生産の約4分の3を占める多様なブルーフードに関するさまざまな環境圧について、標準化された見積もりを提示している。彼らは、温室効果ガスの排出、窒素汚染とリン汚染、淡水利用と土地利用について調べ、二枚貝類や海藻類の養殖で、温室効果ガスの排出量と使用する土地資源や水資源が最も少ないことを見いだすとともに、魚類についても養殖と天然の両方で、排出量や使用資源が少ない魚種を特定している。著者たちはさらに、ブルーフードの環境パフォーマンスを向上させる方法をモデル化し、温室効果ガス排出量を半分削減できる例を示している。

今週の目次とハイライト

The Nature Top Ten

バックナンバー

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

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