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Cover Story: 妊娠の秘密:母体由来の独特な細胞タイプが胎盤の成長を支えている

Nature 563, 7731 (2018年11月15日)

妊娠初期に生じる細胞の変化は、生殖の成功に向けた基礎を作る。今回S Teichmannたちは、母体と発育中の胎児の間の界面の単一細胞アトラスを提示している。著者たちは、妊娠第1三半期の胎盤とそれらに対応する母体の血液および脱落膜細胞から得た約7万の単一細胞のRNA塩基配列解読を行った。その結果、発育中の胎児を支えるために形成される細胞タイプと細胞間連絡ネットワークの著しい複雑さが明らかになった。このネットワークは、胎盤が子宮壁に着床して発達する際に、母体の免疫系が適応して胎盤を維持していることを示している。この単一細胞アトラスは、妊娠高血圧腎症(子癇前症)や死産などの妊娠に伴うさまざまな問題の原因を特定するのに役立つはずである。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

“ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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