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帰宅は真夜中、週末もラボ。ミーティングは金曜日の夜。こうした生活を送ってこそ、すばらしい研究成果が得られるのだろうか。
パーキンソン病は運動能力などを失っていく難病で、ドーパミンやアセチルコリンなどが関係する神経変性疾患だ。この病気の治療法として、胎児由来神経細胞の移植など、新しい外科的な方法がいろいろと試みられてきた。こうした治療法の有効性を判断する時、二重盲検法の代わりに「偽手術」という手法がよく使われる。これは、目的の手術と全く同じ手続きを踏み、その薬剤なり組織なりを移植しない点だけが異なる。しかし、パーキンソン病のような疾患の場合、手術を受けたことで治癒への期待が高まり、患者のドーパミン分泌が増えるなどのプラセボ効果がかなり見られる。プラセボ効果を排除しようとする科学性と、実際の治療効果を求める患者の意志は、時としてぶつかることがある。
帰宅は真夜中、週末もラボ。ミーティングは金曜日の夜。こうした生活を送ってこそ、すばらしい研究成果が得られるのだろうか。
ジョブズとMacは、科学論文の製作環境に革命をもたらした。転写シールの切り貼りや用紙をずらしてタイプする作業から科学者を解放し、研究に専念できるようにしてくれたのだ。
このほど発表されたヨーロッパの神経・精神疾患に関する統計は、まさに衝撃的なものだ。この分野にもっと研究資金を振り向けるよう、明らかに現在のやり方を変える必要がある。
タスマニアデビルSarcophilus harrisiiの間では、致命的な顔面のがんが広がっており、絶滅の淵へと追いやられている。
今年のノーベル医学生理学賞は、免疫機構の解明に大きな業績を残した3人に授与された。だが、その1人、Steinmanは発表3日前に死去していた。
超新星の観測に基づいて宇宙の膨張が加速していることを明らかにした研究者に、今年のノーベル物理学賞が贈られる。
水星探査機メッセンジャーの観測結果は、これまでの水星形成の仮説に異議を唱えるものとなった。
ヒト卵細胞から作製するES細胞。これまでうまくいかなかったのは、卵の染色体を取り除いていたためかもしれない。
マカクザルの実験で、脳が制御する仮想の手を使って、物体のバーチャルな質感を感じることができた。
月の重力を精密に測定して、地下にある高密度の岩の分布を調べるNASAの探査機が打ち上げられた。
ニュートリノが光より速く走るというOPERA実験の結果を受けて、研究者らは、この実験を精査すると同時に、独立の検証実験を準備している。
5歳未満の子どものロタウイルス感染を防ぐプログラムがアフリカで始まる。
ヨーロッパで、血液を利用したエピゲノムの参照ライブラリーの構築がスタートした。
脳の「偽手術」は、二重盲検法とともに科学の正当な手法と見なされている。しかし、こうした方法論自体が、パーキンソン病の有望な治療法をつぶしてしまう危険性をはらんでいる。
日本人の死因の30%を占めるがん。そのうち肺がんは、男性のトップ、女性で第3位だ。2002年に発売された肺がん治療薬イレッサ(薬物名ゲフィチニブ)は、高い効果を発揮したものの、副作用のために認可取り消しの危機に見舞われた。その後、イレッサが安心して使えるようになるまで長い道のりを要したが、その陰には、基礎研究と臨床の現場を結んだ医師たちの努力があった。
過信が無謀さにつながることは、誰もが知っている。しかし、リスクより大きな報酬がある場合には、過度に肯定的なセルフイメージを持つことが進化上の利点となるかもしれない。
非常に広い範囲にわたって火成岩が分布するシベリア・トラップの調査から、そのマグマ源に、リサイクルされた海洋地殻がかなりの割合で含まれていたことを示すデータが得られた。
鳥が高度9000mもの高空を飛べる理由が明らかになった
フェイスブックに似たサイトを通じて臨床研究を進める「C3N」が米国で始動
Nature 2011年10/6〜10/27号のハイライトを掲載しています。
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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778