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遺伝的変異から閉経時期を予測できるかもしれない

卵巣内の卵母細胞は周りを顆粒細胞に囲まれている。これを1つのユニットとし、卵胞と呼ぶ。図の左側の原始卵胞が右上のような一次卵胞へと発育し、その後いくつかの過程を経て排卵期に成熟卵胞となる。 Credit: Ed Reschke/Stone/Getty

20万人以上の女性を対象とした研究で、閉経年齢の決定に関与する290の遺伝子バリアントが明らかになった1。これらのバリアントの多くは、損傷したDNAを持つ未成熟卵に体がどのように反応するかに関与するものであり、DNA損傷応答過程の重要性がはっきりと示された。さらに、将来これらのバリアントを利用して、自然な生殖寿命を延ばしたり、体外受精の成功率を向上させたりできる可能性も示唆された。

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翻訳:古川奈々子

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 10

DOI: 10.1038/ndigest.2021.211004

原文

Genetic variations could one day help predict timing of menopause
  • Nature (2021-08-04) | DOI: 10.1038/d41586-021-02128-y
  • Heidi Ledford

参考文献

  1. Ruth, K. S. et al. Nature 596, 393–397 (2021).