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Volume 17 Number 32020年3月号

100万年以上続いた後期三畳紀の長雨

乾燥しきった三畳紀の最中に極めて湿潤な時期があったという説は、発表から30年を経た今、ようやく受け入れられつつある。世界各地の岩石で発見されている長雨の痕跡は、この事象が地球上の生命にとって大きな転換期となり、さらには恐竜類の隆盛にもつながったことを示唆している。

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特別公開記事Free access

2020年ジャパンプライズは低密度パリティ検査の考案者と古遺伝学の先駆者に

2020年ジャパンプライズは低密度パリティ検査の考案者と古遺伝学の先駆者に

国際科学技術財団は2020年2月4日、ジャパンプライズ(日本国際賞)の受賞者を発表した。授賞式と記念講演は共に4月に行われる。

「マネル」にさせない

「マネル」にさせない

Nature は、研究会議や研究イベントにおける多様性の向上を目指し、新しい行動規範を策定しました。

学術界サバイバル術入門 — 自分に合った研究の場を見つける①

学術界サバイバル術入門 — 自分に合った研究の場を見つける①

研究者としてキャリアを高めるにはどうしたら良いでしょう? 今回は、研究の場を新天地に求めることの利点や、研究を続けるのに最良の場を探す方法についてお話しします。

News in Focus

極端な北極温暖化の原因はオゾン層破壊ガスか

極端な北極温暖化の原因はオゾン層破壊ガスか

北極は全球平均の2倍の速さで温暖化しているが、気候シミュレーションによりその原因が示唆された。

二酸化炭素を食べて増える大腸菌の作出に成功

二酸化炭素を食べて増える大腸菌の作出に成功

糖ではなく二酸化炭素を栄養源として使って増殖することのできる大腸菌が、10年以上の研究の末に作製された。この画期的な大腸菌は、環境負荷の少ない燃料や食糧の生産を切り開くかもしれない。

古代アフリカ人のゲノムから初期人類史の手掛かり

古代アフリカ人のゲノムから初期人類史の手掛かり

現生人類はアフリカ大陸全体をどう移動したのだろうか。このほど、サハラ以南のアフリカ人の原郷と考えられている地域にある既知最古の遺跡で、8000年前と3000年前の小児のDNAが回収された。

地磁気の発生は予想以上に早かった?

地磁気の発生は予想以上に早かった?

少なくとも初期生命が現れた37億年前までに、地球を保護する地磁気が存在していたことが解析によって見いだされた。

火星の地震から見えてきた地質活動

火星の地震から見えてきた地質活動

NASAの火星探査機インサイトは着陸後すでに300回以上の地震を検出していて、一部については震源を特定することもできた。

標的を定めた攻撃で造血幹細胞移植の安全性を高める

標的を定めた攻撃で造血幹細胞移植の安全性を高める

造血幹細胞移植は遺伝性疾患や免疫疾患の治療法として有望だが、現在行われている方法はリスクが高い。造血幹細胞のみを根絶できるようになれば、この治療法の安全性が高まり、適応拡大にもつながるだろう。

中国が国内科学雑誌にてこ入れ

中国が国内科学雑誌にてこ入れ

中国政府は国内資本の科学雑誌に対し、毎年2億元を投資する方針を示した。科学立国としての地位を高めるのが目的だ。

Features

100万年以上続いた後期三畳紀の長雨

100万年以上続いた後期三畳紀の長雨

乾燥しきった三畳紀のさなかに極めて湿潤な時期があったという説は、発表から30年を経て今ようやく受け入れられつつある。世界各地の岩石で発見されているこの長雨の痕跡は、この事象が地球上の生命の大きな転換期となり、恐竜類の隆盛にもつながったことを示唆している。

因果関係を見つけ出すツール

因果関係を見つけ出すツール

「メンデル無作為化」は、疫学データから役に立つ情報を取り出したいときに頼りになる手法の1つだ。だが、研究者はこれに頼り過ぎていないだろうか。

Japanese Author

異常ミトコンドリア除去を誘導する遺伝子発見

異常ミトコンドリア除去を誘導する遺伝子発見

分解する相手を選ばないオートファジー(自食作用)に対し、特定の細胞小器官や物質を選択的に処理する「選択的オートファジー」があることも分かってきた。ミトコンドリアの選択的オートファジー「マイトファジー」について、分子機構の解明を進めた星野温・京都府立医科大学大学院助教らは、これまで知られていなかった遺伝子がカギを握っていることを突き止め、この遺伝子の変異が筋疾患(ミオパチー)を引き起こすことも見いだした。

News & Views

太陽の秘密に間近で迫る

太陽の秘密に間近で迫る

米航空宇宙局(NASA)の太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブは2018年に打ち上げられ、太陽の周りの楕円状軌道を回って太陽に何度も接近しながら観測を行っている。パーカー・ソーラー・プローブの最初の観測結果が報告され、太陽とその周囲の環境に関する理解が深まった。

量子ゆらぎによる熱伝達を観測

量子ゆらぎによる熱伝達を観測

真空の隙間で隔てられた2つの物体間で、量子ゆらぎによる熱輸送が可能であることが実験で示された。この効果は、ナノスケールの素子での熱伝達やその制御に利用されるかもしれない。

既製の細胞性の栓が皮膚創傷を治す

既製の細胞性の栓が皮膚創傷を治す

皮膚下の繊維性組織からなる薄い層には、すでに出来上がっている可動性の細胞シーラントが含まれており、それによって深い創傷が治癒するという研究結果が報告された。この知見は瘢痕や潰瘍の治療に役立つ可能性がある。

細菌の外膜を標的とする新しい抗生物質

細菌の外膜を標的とする新しい抗生物質

グラム陰性細菌がグラム陽性細菌に比べて抗生物質に対して抵抗性を示すのは、外膜と内膜という二重の膜によって守られているからだと考えられている。実際に、いくつかのグラム陰性細菌は抗生物質による治療が困難だ。今回この障壁を克服できる複数の化合物が作り出された。これらの化合物はおそらく、外膜の重要なタンパク質を標的としている。

News Scan

意外な捕食者たち

意外な捕食者たち

ゲンゴロウがオタマジャクシを食べるなど昆虫が脊椎動物の個体数に影響。

Nature Highlights

Nature 2020年1/2〜1/30号のハイライトを掲載しています。

2020年1月2日号

2020年1月9日号

2020年1月16日号

2020年1月23日号

2020年1月30日号

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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