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脊椎動物のRNAウイルスの進化の軸

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180730

原文:Nature (2018-04-12) | doi: 10.1038/d41586-018-03923-w | Backbone of RNA viruses uncovered

Mark Zeller & Kristian G. Andersen

脊椎動物に感染するRNAウイルスがこのほど包括的に調査され、未知のウイルスが大量に発見された。その分析から、ウイルスは宿主の種を飛び越えられるが、数億年にわたって宿主と共進化してきたものが極めて多いことが分かった。

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PASIEKA/Science Photo Library/Getty

普通の風邪から致死的な出血熱まで、ヒトの疾患にはRNAウイルスによって引き起こされるものが多い。こうしたウイルスのほとんどは、哺乳類に感染する近縁種から生じたと考えられている1, 2ため、ウイルス探索研究は哺乳類と鳥類に的を絞ったものが多数を占めている3。しかし、RNAウイルスは地球上の生物の最終共通祖先よりも以前から存在していたと推測されている4, 5。ウイルスの長期的な進化を完全に理解しようとするなら、他の脊椎動物綱のRNAウイルスに関する詳細な遺伝情報がどうしても必要だ。今回、中国疾病対策予防センター(北京)、復旦大学(上海)およびシドニー大学(オーストラリア)に所属するMang Shi(施莽)らは、これまで未同定だった脊椎動物のRNAウイルスをさまざまな進化的タイムスケールから発見したことを、Nature 2018年4月12日号197ページで報告した6

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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