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見て見ぬふりをされてきた病

筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群)の研究には苦難続きの過去がある。しかし、ここにきてようやく、研究の足掛かりが見つかりそうな気配だ。

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PRESTON GANNAWAY FOR NATURE

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180418

原文:Nature (2018-01-04) | doi: 10.1038/d41586-017-08965-0 | A reboot for chronic fatigue syndrome research

Amy Maxmen

Elizabeth Allenが試みた治療薬や治療法の名前を挙げていくと、鍼、抗生物質、抗ウイルス薬、漢方薬、認知行動療法など、おそらく20種類以上に上るだろう。彼女はこんなにたくさんの治療法を次々と試すことに嫌気がさしているが、それでもやめないのは、かつての健康な日々が恋しくてならないからだ。弁護士で34歳になる彼女は、アイビーリーグと総称される米国の名門私立大学の競泳選手だった14年前に、筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群、もしくは両方の略語を合わせてME/CFSと呼ばれる)を発症した。彼女が詳しく記した記録から、捉えどころのないこの疾患が、通常の激しい疲労よりもはるかに深刻なものであることがよく分かる。「昨年は診察予約を117回取り、自己負担費用で1万8000ドル(約190万円)を支払いました」と彼女は話す。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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