Nature ダイジェスト

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AIによるがん診断支援が現実味を帯びてきた

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170529

原文:Nature (2017-02-02) | doi: 10.1038/nature21492 | The final frontier in cancer diagnosis

Sancy A. Leachiman & Glenn Merlino

皮膚がんを画像解析だけで判定できるようコンピューターを訓練したところ、一部の皮膚がんについては皮膚がん専門医と同程度の精度で識別できた。これは医学的診断の未来にどのような意味を持つのだろうか?

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SCIENCE PHOTO LIBRARY/Science Photo Library/Getty

1960年代に放映されたSF連続テレビ番組『スター・トレック』では、医師のレナード・マッコイが「トライコーダー」と呼ばれる携帯診断装置を使って、船長のジェイムズ・カークをはじめエンタープライズ号の乗組員たちの健康状態を調べるという未来像が描かれていた。当時は想像上のものでしかなかったが、今ではヒトの皮膚を画像化して何種類かのがんを識別できるモバイル装置が登場1,2するなど、ヒトがかかる病気を非侵襲的に診断できる装置が現実のものになりつつある。今回、スタンフォード大学(米国)のAndre Estevaらは、画像認識技術を用いた診断をさらに次のレベルへと押し上げる成果を示し、Nature 2017年2月2日号115ページで報告している3。彼らは、コンピューターを訓練することで、少なくとも皮膚がんの専門医と同程度の正確さで皮膚病変のデジタル画像を識別できることを実証した。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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