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研究用チンパンジーはデジタルベースに

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160211

原文:Nature (2015-11-26) | doi: 10.1038/527422a | Chimps retire to a digital world

Sara Reardon

生きたチンパンジーを使った実験を全廃することを決めたNIHは、チンパンジーたちの落ち着き場所を探しながら、死後の脳組織の保管とこれまでの研究成果のオンラインデータ化に向けて動いている。

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Fuse/Thinkstock

パンジーというチンパンジーは情報を伝達するのが上手で、身振りと発声を使って、訓練されていない人間に食料の隠し場所を教えることができた。オースティンというチンパンジーはコンピューターが得意で、科学者たちは、その特異な認知能力の手掛かりを求めてゲノムスキャンを行ってきた。どちらのチンパンジーも、ジョージア州立大学(米国アトランタ)の言語研究センターで長年暮らしていたが、数年前に死亡した。けれども彼らは、オンラインデータベースの中で生き続けることになる。米国立衛生研究所(NIH;メリーランド州ベセスダ)の資金援助の下、約250頭のチンパンジーの脳スキャンデータと行動データをまとめたデータベースが現在開発中なのだ。開発に関わる研究者らはさらに、このデータベースをチンパンジーの脳のバイオバンクと組み合わせて、世界中の科学者がチンパンジーの神経生物学を研究できるようにしたいと考えている。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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