Nature ハイライト

DNAナノテクノロジー:DNA折り紙をテンプレートにしてシリカ構造体を作る

Nature 559, 7715

タンパク質骨格は、ナノスケールから巨視的スケールに及ぶ構造が複雑な生体複合材料の鉱物化の際、テンプレートとして容易に機能する。マイクロメートルスケールや巨視的スケールの明確な特徴を有する合成複合材料を作製する方法は存在するが、そうした特徴の制御をナノスケールサイズまで拡張するのは依然として困難である。DNAナノテクノロジーによって、サイズや形状が制御され要求に合わせた二次元(2D)および三次元(3D)のナノスケール集合体を作製できるようになったが、そうした集合体をテンプレートとして使うことはできなかった。今回H Yanたちは、合成条件を適切に選択することによって、多種多様なDNA骨格の複雑な形状情報を忠実に再現したシリカハイブリッド材料を形成できることを示している。今回の手法は、柔軟性を維持しつつDNAテンプレートよりも強度の高い生体模倣シリカナノ構造体を作製する一般的な手法をもたらすものであり、ナノテクノロジーに応用できる可能性がある。

2018年7月26日号の Nature ハイライト

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