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MYCタンパク質はがんのビタミン取り込みを助ける

腫瘍において細胞内のMYCタンパク質レベルの上昇は、がん細胞の広がりを表す転移率の上昇や生存期間の減少1など、がん患者の臨床転帰の不良と関連している。MYCは広範囲の遺伝子の発現を制御する転写因子であるため、MYCの存在量が増加すると、細胞代謝の再配線が起こり、腫瘍の増殖が支えられる可能性がある2。しかし、関与する代謝経路の複雑さや、腫瘍と腫瘍微小環境の間の複雑な相互作用により、治療の標的となり得るノードを特定することは難しい。このほどフランシス・クリック研究所(英国ロンドン)のPeter Kreuzalerらは、MYCレベルの高い細胞では、主要な代謝過程を支える栄養素であるビタミンB5(パントテン酸としても知られる)の取り込みが増加していることを明らかにし、Nature Metabolism 2023年11月号1870ページで報告している3。この知見により、代謝を介してがん細胞を標的化する方法が進展するかもしれない。

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翻訳:三谷祐貴子

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 3

DOI: 10.1038/ndigest.2024.240342

原文

MYC protein helps cancer to take its vitamins
  • Nature (2023-12-12) | DOI: 10.1038/d41586-023-03764-2
  • Martina Wallace
  • ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(アイルランド)に所属。

参考文献

  1. Heselmeyer-Haddad, K. et al. Am. J. Pathol. 181, 1807–1822 (2012).
  2. Stine, Z. E., Walton, Z. E., Altman, B. J., Hsieh, A. L. & Dang, C. V. Cancer Discov. 5, 1024–1039 (2015).
  3. Kreuzaler, P. et al. Nature Metab. 5, 1870–1886 (2023).
  4. McGuirk, S., Audet-Delage, Y. & St-Pierre, J. Trends Cancer 6, 49–61 (2020).
  5. Kreuzaler, P. et al. Proc. Natl Acad. Sci. USA 116, 22399–22408 (2019).
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  7. Combs, G. F. in The Vitamins 4th edn (ed. Combs, G. F.) 339–348 (Elsevier, 2012).
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