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サウジアラビアの大学による大学ランキング操作の手口

サウジアラビアの首都、リヤド。 Credit: Abdullah Al-Eisa/Moment/Getty

10年ほど前から、世界トップクラスの論文被引用数を誇る数十人の研究者が、主な所属先をサウジアラビアの大学に変更する動きがある。2023年5月4日、コンサルタント会社シリス・アカデミック(SIRIS Academic、スペイン・バルセロナ:以下、シリス社)が、その理由を分析する報告書を公表した。報告書によると、サウジアラビアの研究機関が論文被引用数の多い研究者に働き掛けて「主たる所属先」を変更させることで、国際的な大学ランキングの順位を操作しているという。所属先の変更は時に金銭と引き換えに行われ、具体的な成果を上げることは特に求められないことが多いようだ。変更の結果、在籍する研究者の被引用インパクトを指標に取り入れている世界大学ランキングにおいて、サウジアラビアの大学の順位が上昇するという仕組みである。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2023.230817

原文

Saudi universities entice top scientists to switch affiliations — sometimes with cash
  • Nature (2023-05-18) | DOI: 10.1038/d41586-023-01523-x
  • Michele Catanzaro