2005年3月号Volume 2 Number 3

Editorials

生物医学研究の新興国との共同研究を考えるのならば、相手国の生命倫理法制を事前に検証すべきである。

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News Features

運動は体に良い。みんなそう思いこんでいる。だが、私たちの遺伝子は必ずしも常に協力的というわけではないようだ。Alison Abbottが報告する。

メキシコでは、発掘された太古の人骨が研究されないまま大量に眠っていた。しかし、メキシコの科学者たちは今、この古人骨を分析する能力と技術を身につけた。発掘物は徐々にその秘密を明らかにし始めている。アメリカ大陸に最初に住み着いた人間はどこから来たのか、というなぞは解明されるのか。Rex Daltonが報告する。

人間の「体内」を鮮明に映し出す技術には、コンピューター科学、物理学と化学の進歩があげて注ぎ込まれつつある。Alan Doveが医用画像の最新技術について概説する。

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News & Views

天文学者たちは、宇宙に「普通に」存在する物質の総量を求めるにはどんな苦労も惜しまない。最新の計画では、灯台のようにX線を放出するクェーサーを用いて、銀河間空間に存在する温かいガスが探査された。

大型で肉食性の哺乳類が白亜紀の地層から見つかったことは、原始的な哺乳類は小型で面白みに欠けるという従来の考え方をゆさぶるものだ。今までの古生物学の考え方はくつがえされるのだろうか。

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Nature Jobs & Events | 研究者訪問

この世にはなぜ雄と雌がいるのか、両者はなぜ強く惹かれ合うのか? 現代の生物学をもってしても謎の多いこのテーマに、挑戦しつづける研究者がいる。自然科学研究機構 基礎生物学研究所の諸橋憲一郎教授だ。ほ乳類の性決定、つまり「雄か雌かを決定するメカニズム」を、生殖腺( 精巣と卵巣) に着目して解析してきた。

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News

WTOへの加盟を経て、中国は外国企業の国内参入への道を開くべく、法規制を変えてきた。今後バイオ業界での業務提携が増え、技術発展へとつながっていくかもしれない。

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