2022年8月号Volume 19 Number 8

「エビデンスに基づく教育」で失われた学習機会を取り戻す

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行は、史上最大の教育崩壊を引き起こし、世界の教育格差を露わにした。子どもたちが学習の遅れを取り戻すにはどうしたらいいのか? 過去20~30年にわたり世界中で蓄積されてきたエビデンスから、実はすでに、最も効果的な戦略が明らかになっている。

Editorial

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Nature および一部のNature 関連誌への投稿論文では、研究デザインにおいて性別やジェンダーをどのように考慮したか、詳しく報告いただくことになりました。

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Research Highlights

「ジンベエザメの命を脅かす大型船舶」「灌漑水路が乾燥地域を潤していた!」「高効率で低コスト、花の形の太陽エネルギー捕集装置」「釉薬を虹色に輝かせる金粒子」「大気中のヘリウム濃度上昇を確認も新たな謎」、他(2022年5月5日〜5月26日号)

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News in Japan

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News in Focus

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Features

SARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は史上最大の教育崩壊を引き起こした。しかし、子どもたちが遅れを取り戻すのを助けるための効果的な方法が、研究により明らかになっている。

生物医学分野において、世界最大の研究資金配分機関である米国の国立衛生研究所(NIH)。その長官ポストが12年ぶりに空席となっている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで直面した問題を手掛かりに、研究者たちがその改革案を示す。

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World View

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News & Views

牛肉の代わりに微生物由来の「マイコプロテイン」を食べるようになれば、環境への悪影響はどれだけ軽減されるのだろうか。今回、複数のシナリオを用いたモデル化研究によって、そうした転換が、森林伐採や二酸化炭素排出を大幅に削減できることが示された。

太古の地球上では、タンパク質を合成する生物学的装置はどのようにして単純な化学物質から進化したのだろうか。今回、修飾されたRNAヌクレオチドが段階的なペプチド合成の誘導に果たす興味深い役割が、実験によって示唆された。

若齢マウスの脳脊髄液を老齢マウスの脳へ注入すると、ニューロンを絶縁する、脂質に富んだミエリンの産生が引き起こされることで、老齢マウスの記憶の想起が回復した。

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Advances

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Where I Work

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Najat Salibaは、ベイルート・アメリカン大学(レバノン)の分析化学准教授、環境アカデミーの共同設立者。

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