Volume 19 Number 8

「エビデンスに基づく教育」で失われた学習機会を取り戻す

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行は、史上最大の教育崩壊を引き起こし、世界の教育格差を露わにした。子どもたちが学習の遅れを取り戻すにはどうしたらいいのか? 過去20~30年にわたり世界中で蓄積されてきたエビデンスから、実はすでに、最も効果的な戦略が明らかになっている。

目次

特別公開記事Free access

研究に性差分析を強く求めます

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Nature および一部のNature 関連誌への投稿論文では、研究デザインにおいて性別やジェンダーをどのように考慮したか、詳しく報告いただくことになりました。

COVID-19による嗅覚消失:分かってきたこと

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SARS-CoV-2が嗅覚を麻痺させるメカニズムが明らかになりつつあり、治療法の試験も行われている。

日本のCOVID対策に学ぶ:カギは明確なメッセージ

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パンデミックを抑える完璧な解決策はないが、注意深い調査と情報の伝達が市民に力を与える。

半導体産業発展の功労者、感染症モデル改革者、タブラー奏者に京都賞

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2022年の京都賞は、VLSIを中心とする半導体産業の発展に貢献したミード氏、感染症モデル研究を革新したグレンフェル氏、タブラー奏者のフセイン氏に贈られる。

性差の視点から社会を変える! ジェンダード・イノベーション研究所

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性差に関する課題を解決し、技術革新と偏り解消を目指す国内初の研究拠点が、お茶の水女子大学に設立された。

Najat Saliba

Najat Saliba

Najat Salibaは、ベイルート・アメリカン大学(レバノン)の分析化学准教授、環境アカデミーの共同設立者。

Research Highlights

リサーチハイライト

リサーチハイライト

「ジンベエザメの命を脅かす大型船舶」「灌漑水路が乾燥地域を潤していた!」「高効率で低コスト、花の形の太陽エネルギー捕集装置」「釉薬を虹色に輝かせる金粒子」「大気中のヘリウム濃度上昇を確認も新たな謎」、他(2022年5月5日〜5月26日号)

News in Focus

天の川銀河の中心にある天体は、やはりブラックホール!

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電波望遠鏡ネットワーク「イベント・ホライズン・テレスコープ」が、史上2例目のブラックホールの直接撮影に成功した。今回撮影されたのは、私たちの銀河系の中心にあるブラックホール「いて座A」だ。

トンガの巨大噴火を激化させた水中での連鎖的爆発

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海底カルデラが崩壊したことで膨大な量の高温のマグマが水にさらされ、連鎖的な爆発が起きていたことが調査航海によって判明した。

ブタ腎臓を初めてヒトに移植:科学者たちの意見は?

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遺伝子操作したブタの腎臓は2日以上正常に働いたようだが、この実験に意義があったかどうか、懐疑的な研究者もいる。

言語生成AIは科学をいかに変え得るか

言語生成AIは科学をいかに変え得るか

新興技術ガバナンスの専門家であるミシガン大学(米国アナーバー)のShobita Parthasarathyに話を聞いた。

デニソワ人とみられる歯の化石、東南アジアで初めて発見

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デニソワ人の化石はシベリアとチベットでしか 見つかっていなかったため、確定すれば、デニソワ人が温暖な気候に適応できたことを示す最初の化石証拠となる可能性がある。

再生可能エネルギーを必要とする北極圏の人々

再生可能エネルギーを必要とする北極圏の人々

研究者たちは、北極圏の過酷な条件にも耐えられる風力発電装置や太陽光発電装置の設計に取り組んでいる。

Features

「エビデンスに基づく教育」で遅れを取り戻す

「エビデンスに基づく教育」で遅れを取り戻す

SARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は史上最大の教育崩壊を引き起こした。しかし、子どもたちが遅れを取り戻すのを助けるための効果的な方法が、研究により明らかになっている。

NIHが生まれ変わるための4つの提案

NIHが生まれ変わるための4つの提案

生物医学分野において、世界最大の研究資金配分機関である米国の国立衛生研究所(NIH)。その長官ポストが12年ぶりに空席となっている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで直面した問題を手掛かりに、研究者たちがその改革案を示す。

News & Views

白色矮星の理論予測を偶然の発見で立証

白色矮星の理論予測を偶然の発見で立証

X線の短時間の検出から、稀な現象が見つかった。天文学者たちはこの発見を利用して、白色矮星に関する古い理論予測を立証した。

菌類由来の代替タンパク質の環境的利益

菌類由来の代替タンパク質の環境的利益

牛肉の代わりに微生物由来の「マイコプロテイン」を食べるようになれば、環境への悪影響はどれだけ軽減されるのだろうか。今回、複数のシナリオを用いたモデル化研究によって、そうした転換が、森林伐採や二酸化炭素排出を大幅に削減できることが示された。

RNA―ペプチドワールドの可能性

RNA―ペプチドワールドの可能性

太古の地球上では、タンパク質を合成する生物学的装置はどのようにして単純な化学物質から進化したのだろうか。今回、修飾されたRNAヌクレオチドが段階的なペプチド合成の誘導に果たす興味深い役割が、実験によって示唆された。

引き伸ばされた皮膚細胞はDNAを複製せずに分裂する

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ゼブラフィッシュ幼生の解析によって、皮膚の上皮細胞がDNAを複製せずに、張力に駆動されて分裂することが明らかになった。これによって細胞は急速に拡大し、急成長する体を覆うことができる。

若い脳脊髄液によって記憶想起が回復

若い脳脊髄液によって記憶想起が回復

若齢マウスの脳脊髄液を老齢マウスの脳へ注入すると、ニューロンを絶縁する、脂質に富んだミエリンの産生が引き起こされることで、老齢マウスの記憶の想起が回復した。

Advances

体内への侵入者

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胎盤の研究が抗がん剤につながる可能性。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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