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英国型変異株の致死性は高いのか? 決定的なデータはまだない
英国で最初に報告されたSARS-CoV-2変異株B.1.1.7に関連した死亡者が増加している。だが、その理由には、まだ不確かなところがある。
急速に広がる南アフリカ型変異株は免疫応答を回避する
南アフリカ共和国で検出されたSARS-CoV-2変異ウイルスは、強い免疫応答を引き起こさないことが分かった。
COVID-19による嗅覚障害と味覚障害:科学的に解明されていること
SARS-CoV-2が知覚にどんな影響を与えるのか、それがどれくらい続くのか、そして、可能性のある治療法についても、研究が続けられている。
稀な接触感染、続く徹底消毒
SARS-CoV-2が物体の表面に長時間残存し得ることは確かだが、表面を介した接触感染はCOVID-19の主要な伝播経路ではないことが示されている。ではなぜ、我々はいまだに徹底的な消毒行為を続けているのか。
新型コロナウイルス研究注目の論文(3月)
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)とその感染症(COVID-19)に関する文献で重要なものをNature が精査し、まとめた(2021年3月)。2月分はこちら。
世界のパンデミック警報システムが機能不全に陥った理由
世界保健機関(WHO)は2020年1月末に新型コロナウイルスの感染拡大について警鐘を鳴らしていたが、そのメッセージが各国によって無視されたのはどうしてだろう。
アストロサイトに見つかった抑制性シナプス制御機能
ニューロンはシナプスを介して情報をやりとりし、複雑な神経回路を作り上げる。脳内に150億以上あるとされるシナプスの保護を担うのは、グリア細胞だ。ところが近年、この細胞がシナプスの保護のみならずシナプスの形成や再編成にも、従来考えられてきた以上に積極的に関与している、とする報告が相次いでいる。髙野哲也・慶應義塾大学医学部助教らは、この細胞が2つのニューロンを橋渡しする細胞接着構造(三者間シナプス)に着目し、機能分子の網羅的解析を行うことで、アストロサイトの役割の1つに抑制性シナプスを調節する機能があることを見いだした。
COVIDワクチンの公平な配分を成功させなければならない理由
COVAXは、世界で最も貧しい人々のワクチン接種とSARS-CoV-2流行の収束の両方のカギを握っている。