2019年9月号Volume 16 Number 9

ペロブスカイト太陽電池が直面する現実

太陽電池市場の主流であるシリコンセルに対し、近年注目を集める新材料「ペロブスカイト」で被膜したセルは、安価な上に簡単に製造できるため、わずか10年で太陽光発電の未来を担う期待の新材料になった。その電力変換効率は、研究室レベルではすでにシリコン系に迫るものとなっており、現在、欧米、中国、韓国、そして日本の複数企業が、実用化を目指ししのぎを削っている。課題を克服し、既存のシリコン太陽電池を過去のものにできるだろうか。

Editorial

Top of page ⤴

Publishing Academy

あなたの研究結果をその分野の研究者と共有するために、学会も大いに活用しましょう。今回は、印象的なポスター発表を行うためのコツについて、次回はスライド発表の注意点についてお話しします。

Top of page ⤴

News in Japan

Free access

誰でも発信できる時代、科学者が心得ておくべきこととは何か。ソーシャルネットワークサービス(SNS)やクラウドファンディングなどとの関わり方について、科学技術社会論を専門とする横山広美・東京大学教授に寄稿いただいた。

Free access

研究者の専門知識は研究室以外の場所でも必要とされていると、渡辺正夫・東北大学大学院教授は話す。植物遺伝育種学の第一線で活躍する渡辺氏は、2005年から小学校や高校を中心に出前授業を行い、2018年12月には1000回を数えた。渡辺氏に、研究者によるアウトリーチ活動の意義について聞いた。

Top of page ⤴

News

Free access

最短20秒で全身を画像化できるPETスキャナーが開発された。臨床診断での放射線被曝を大幅に低減できるだけでなく、さまざまな医学研究にも利用できると期待される。

気体の圧力測定において、最も正確な方法はこれまで、約400年前に原理が開発された水銀圧力計だった。それが、量子物理学に基づく新たな測定方法に取って代わられるかもしれない。

Top of page ⤴

News Feature

ペロブスカイト太陽電池を開発中の各社は、既存の結晶シリコン太陽電池を過去のものにするような安価な新材料の実用化の時期は近いと言うが、彼らは楽天的過ぎないだろうか?

Top of page ⤴

Japanese Author

Free access

水道水のように容易に手に入る、安価で安全な水は、感染症を防ぎ、子どもに学校に行く機会を与え、生活の向上や女性の社会進出につながる。国連機関でもこの50年、いろいろ取り組んできた。その1つが2000年に採択されたミレニアム開発目標(MDGs)7C「2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生設備を継続的に利用できない人々の割合を半減させる」だ。この目標はMDGsの中でもいち早く達成された。今回、(株)TECインターナショナルの福田紫瑞紀さん、沖大幹・東京大学教授/国際連合大学上級副学長、乃田啓吾・岐阜大学助教が、水目標達成の背景を明らかにし、Nature Sustainability 5月号に発表した1。水問題だけでなく、今後の持続可能な開発目標(SDGs)など国際開発目標に取り組む上でも、非常に興味深い論文である。

Top of page ⤴

News & Views

最終氷期、人類はシベリア北東部からアメリカ大陸に達した。古代人と現代人のゲノムを解析することにより、それらの地域に存在した人々の集団史が明らかになった。

細菌が医薬品を代謝できるかどうか、さまざまな腸内細菌と広範な種類の医薬品について試験したところ、全ての細菌が複数の医薬品を代謝し、さらに、半数を超える医薬品が代謝されることが分かった。

Top of page ⤴

News Scan

Top of page ⤴