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Volume 16 Number 102019年10月号

深海底鉱物資源開発のジレンマ

深海底鉱物資源には世界各国が大いに期待を寄せていて、開発は間もなく本格的に始まる。だが、採掘作業で巻き上げられた堆積物が深海の生態系に及ぼす影響は、まだほとんど分かっていない。十分な調査が行われていないからだ。この手の調査で評価できる規模・内容とされるDISCOL実験では、海底を掘り起こした堆積物は、その場はおろか周囲海域の動物をも生き埋めにした。その上、実験は30年前にもかかわらず、生態系は今も元に戻っていない。

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特別公開記事Free access

やっぱり高い英語の壁

やっぱり高い英語の壁

英語を母語としない科学者の前に立ちはだかる英語の壁は、時に研究に支障を来すほど手強い。

150 years of <i>Nature</i> anniversary articles

150 years of Nature anniversary articles

Nature の創刊号は、1869年11月に発行されました。Nature の歩みから、科学の発展と、社会における科学の役割の変遷を知ることができます。Nature では創刊150周年を記念し、Nature と研究コミュニティーの過去、現在、未来を俯瞰できる特別記事をご用意しております。その日本語要約をお届けします。

研究のプロセスも高く評価する論文形式

研究のプロセスも高く評価する論文形式

研究コミュニティーでは、研究のデザインと方法論が最終結果と同じように報われなければならない。この課題に取り組む手段の1つが、Registered Reports(査読付き事前登録研究論文)という形式の出版物だ。

Research Highlights

ルービックキューブを解くAI

ルービックキューブを解くAI

ディープラーニングアルゴリズムが、ルービックキューブを効率よく解く方法を初めて身に付けた。

News

超多剤耐性結核の新しい治療法が米国政府の承認を取得

超多剤耐性結核の新しい治療法が米国政府の承認を取得

新薬と2つの既存の薬剤を併用した薬物療法の臨床試験で、最も死亡率が高いタイプの結核患者の90%が治癒に至った。

新パナマ病がついに中南米に上陸

新パナマ病がついに中南米に上陸

中南米では世界の輸出用バナナのほとんどが生産されているが、このほど、流通量が最も多いバナナ品種に壊滅的な被害をもたらす真菌が南米で確認された。

光遺伝学でマウスに幻視を誘発

光遺伝学でマウスに幻視を誘発

行動実験の証拠から、わずか20個のニューロンを標的とするだけで、マウスがイメージを「見る」ことが示唆された。

6人プレイのポーカーでAIがプロに勝利

6人プレイのポーカーでAIがプロに勝利

ポーカーの中でも特に複雑な、6人プレイのテキサスホールデムで人工知能(AI)が人間に勝利したことで、実世界の難しい問題をAIが解決できるようになる日がまた近づいた。

EU新委員長は温暖化対策に注力

EU新委員長は温暖化対策に注力

欧州委員会の新委員長に就任するウルズラ・フォンデアライエンは、欧州の温室効果ガス排出量の削減目標を強化するなど、地球温暖化対策を重視する姿勢を打ち出した。

恐竜の集団営巣行動を示す強力な証拠

恐竜の集団営巣行動を示す強力な証拠

モンゴル南東部で獣脚類恐竜の大規模な集団営巣跡が発見され、一部の恐竜が、現在の鳥類などと同様に集団で巣を作り卵を守っていたことが示唆された。

News Feature

深海底鉱物資源開発のジレンマ

深海底鉱物資源開発のジレンマ

深海底に眠る鉱物資源の開発はそれらの供給不足を解決するものとして 大いに期待されているが、一方で、人間の活動域から遠く離れた生態系で大規模な絶滅を引き起こす恐れもある。

Comment

ワクチン接種の義務付けは慎重に

ワクチン接種の義務付けは慎重に

強制的な予防接種を現在検討している国や州の行政府は、反ワクチン感情をあおらぬようにすべきだとの見解を、Saad B. Omer、Cornelia BetschおよびJulie Leaskが述べる。

News & Views

老化した脳ではT細胞が神経幹細胞を抑制

老化した脳ではT細胞が神経幹細胞を抑制

加齢に依存した環境変化により、幹細胞の機能が低下する可能性がある。このほど、老齢マウスの脳ではT細胞が浸潤し、それにより神経幹細胞が機能不全に陥っていることが分かった。この知見から有望な治療標的が示された。

代謝シグナルががん細胞の移動を抑制する

代謝シグナルががん細胞の移動を抑制する

転移、つまり腫瘍細胞が原発部位から移動することは、予後不良と関連している。細胞代謝の際に作られる分子(代謝物)が転移を制限し、がんの進行を抑制することが明らかになった。

瞬く間で細胞コミュニケーション

瞬く間で細胞コミュニケーション

原生生物と呼ばれる単細胞生物の体は、超高速で収縮することができる。収縮で生じる周囲の液体の流れが近くの原生生物の連鎖的な収縮を引き起こすことが、分析によって明らかになった。

News Scan

渡り鳥、ごちそうさま

渡り鳥、ごちそうさま

サメにとって陸の小鳥は便利な軽食になることも。

ヒ素を食べるシダ

ヒ素を食べるシダ

ヒ素を含む土壌や水の浄化に利用できるかも。

Nature Highlights

Nature 2019年8/1〜8/29号のハイライトを掲載しています。

2019年8月1日号

2019年8月8日号

2019年8月15日号

2019年8月22日号

2019年8月29日号

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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