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1つのリングで90個のレーザーを代替

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170930

原文:Nature (2017-06-08) | doi: 10.1038/546214a | One ring to multiplex them all

Victor Torres-Company

光ファイバーを使う高速通信システムは、通信容量を上げるために同時に数百個のレーザー光源を使っている。これらの多数のレーザー光源を、1つの環状の光素子で置き換えることができる方法が開発された。

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光ファイバー通信はインターネットのバックボーン(主要幹線)を支えている。現在の光ファイバー通信システムは、大量のデジタル情報を高速に送るために波長分割多重通信(WDM)と呼ばれる技術を使っている。この技術は、光通信チャンネルごとに異なる周波数(波長)のレーザーを使い、多数の光通信チャンネル(波長)を送信機側で1本の光ファイバーに乗せる(多重化する)ことにより、1本の光ファイバーで大量の情報を送るものだ。この際、光ファイバー回線で利用可能な周波数帯域をカバーするために、通常、数百個のレーザー光源が必要になっている。今回、カールスルーエ工科大学(ドイツ)のPablo Marin-Palomoらは、こうした多数のレーザー光源の全てを微小共振器光周波数コムと呼ばれる1つの光源で置き換え可能なことを実証し、Nature 2017年6月8日号274ページで報告した1。この成果は、非常に高速なデータ伝送の実現につながる可能性がある。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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