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地球の内核と磁場形成に新たな議論!

太田 健二

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160923

地球の中心部は、「固体の鉄合金からなる内核」を「液体の鉄合金からなる外核」が覆った構造をしており、その物性が磁場形成やプレート運動などのカギを握っている。東京工業大学理学院地球惑星科学系の太田健二講師は、外核に相当する157万気圧、4500Kもの超高圧高温環境を作り出し、鉄の電気伝導度を測定することに成功した。実測というインパクトとともに、「約7億年前」と導き出された内核形成の時期が、新たな議論を呼んでいる。

–– 一貫して、地球の惑星深部を対象に研究されています。

図1:地球内部の構造と磁場 | 拡大する

出典:科学技術振興機構『Science Window』
イラスト/マカベアキオ

私は出身も東工大なのですが、学部の卒論研究時に地球内部の物性探索を続ける廣瀬敬教授の研究室に入り、以来、再現実験による地球深部の物性研究を続けています。今では共同研究者でもある廣瀬教授は、2004年に、下部マントルのさらに最深部に存在する謎の層「D″層」の正体がポストペロフスカイトと呼ばれる新たな鉱物であること示し1、世界中の注目を集めました。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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