Nature ハイライト

素粒子物理学: 宇宙線粒子によってピラミッド内に新たな部屋が見つかった

Nature 552, 7685

クフ王のピラミッドの3D断面図。
クフ王のピラミッドの3D断面図。 | 拡大する

Credit: ScanPyramids mission

ギザの大ピラミッドには秘密が多い。このピラミッドがどのようにして建造されたかに関しては一致した見解がなく、その内部構造は3つの部屋を除いてほとんど明らかになっていない。森島邦博(名古屋大学)たちは今回、岩石によって弱く偏向・吸収される宇宙線ミューオンを天然の撮像プローブとして用いて、隠し部屋が存在する可能性を調べている。著者たちは、既知の部屋の1つ(女王の間)にミューオン検出器(原子核乳剤フィルム)を設置し、数か月にわたってデータを収集した。既知の部屋(大回廊)の上の特定の場所でミューオンフラックスの明らかな増加が観測され、これまで知られていなかった空間の存在が示された。この発見は、他の2種類の検出技術で得たデータによって裏付けられている。この空間は、大ピラミッド内で19世紀以降に発見された初の主要内部構造である。

Letter p.386
doi: 10.1038/nature24647 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年12月21日号の Nature ハイライト

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