Nature ハイライト

進化:哺乳類の多様性の源

Nature 479, 7373

哺乳類の進化は適応放散の例の1つだとするのが通説となっている。この適応放散では、約9,000万年前に始まった爆発的多様化ですべての主要な分類群が生じて、それらが利用可能な生態的地位(ニッチ)を埋め、その後はもっと緩慢な適応的変化が起こって現在に至ったと考えられている。しかし今回、M Pagelたちが統計的研究によって、哺乳類綱の系統発生全体について体サイズの進化的傾向を追跡したところ、進化史上のいかなる時点でも古典的な適応放散を示す証拠は見いだされなかった。種分化の速度と形態的進化の速度は切り離され、初期の進化的爆発は認められなかった。むしろ、体サイズの進化は系統樹の各所で散発的に起こっていた。

2011年11月17日号の Nature ハイライト

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