目次

News & Views

システム生物学:代謝のバランスシート

Systems biology: Metabolic balance sheets p.129

生物の代謝ネットワークに簿記の原理を応用すると、微生物の性質の解明や遺伝的修飾結果の予測にきわめて有効な技術が得られる。

doi: 10.1038/420129a

地球科学:関係するのは地殻だけ?

Earth science: Is it all in the crust? p.130

新しい観測結果では、陸上で起こる地震はごく浅いところだけに関わっており、地殻の最外層に限られていることが示唆されている。この結果は、構造プレートに力を与えているものが何か、再検討を促すものだ。

doi: 10.1038/420130a

応用物理学:テラヘルツ光の力

Applied physics: Terahertz power p.131

テラヘルツの振動数を持つ放射光にさまざまな用途があることはわかっていたが、ほとんどの光源は強力なテラヘルツ光ビームを作り出すことができない。粒子加速器内で高エネルギー電子を磁気的に操作することから、この問題の解答が得られた。

doi: 10.1038/420131a

神経科学:単一ニューロンのニーモニクス

Neuroscience: Single-neuron mnemonics p.133

ついさっき読んだこと、見たことやしたことはどのようにして記憶されるのだろうか。短期記憶は、半世紀を越えて神経科学者を悩ませてきた問題である。新たな研究により、この難問の答えの一部が意外な形であることが明らかになった。

doi: 10.1038/420133a

太陽物理学:太陽の微細構造を調べる

Solar physics: The Sun under a microscope p.134

太陽黒点のフィラメント部分の微細な構造が、新たな観測から明らかになった。今回得られた高解像度の画像は、新世代の太陽望遠鏡から得られると期待されるデータの質を予告するものといえる。

doi: 10.1038/420134a

医学:痛みを調節する脂質シグナル

Medicine: Lipid signals in pain control p.135

酵素の一種であるシクロオキシゲナーゼは、メッセンジャーとして働く脂質分子を作り出す。この分子は、健康な場合でも病気である場合でも、状況によってさまざまな役割を果たす。シクロオキゲナーゼ3が発見されたことで、このような複雑な系の解明が進むだろう。

doi: 10.1038/420135a

発生生物学:先頭のものが最初に働く

Developmental biology: First come, first served p.138

脊椎動物の遺伝子は、この遺伝子が働いて作られる体部分の形成と同じ順序で発現するように配置されていることがわかったのは10年以上も前のことである。指と足先でのこういう発現と発生の関係はどういう仕組みによっているのかを調べた新たな研究が発表された。

doi: 10.1038/420138a

Article

発生:一連の欠失と重複から四肢におけるHoxd遺伝子群の共線性機構の存在が示唆される

Serial deletions and duplications suggest a mechanism for the collinearity of Hoxd genes in limbs p.145

doi: 10.1038/nature01189

Letters

宇宙:太陽黒点半暗部のフィラメントにあるダークコア

Dark cores in sunspot penumbral filaments p.151

doi: 10.1038/nature01173

物性:相対論的電子からの高出力テラヘルツ放射

High-power terahertz radiation from relativistic electrons p.153

doi: 10.1038/nature01175

材料:キャニオン・ディアブロ隕石の黒鉛ノジュールの強磁性

Ferromagnetism of a graphite nodule from the Canyon Diablo meteorite p.156

doi: 10.1038/nature01100

工学:マイクロパターン化した表面配向を利用した3安定ネマチック液晶素子

Tristable nematic liquid-crystal device using micropatterned surface alignment p.159

doi: 10.1038/nature01163

気候:完新世におけるエルニーニョ・南方振動活動の千年スケールの変動

Variability of El Nino/Southern Oscillation activity at millennial timescales during the Holocene epoch p.162

doi: 10.1038/nature01194

地球:イライト―スメクタイトの第一原理による研究と粘土鉱物に対する意義

First-principles study of illite?smectite and implications for clay mineral systems p.165

doi: 10.1038/nature01155

生態:大規模な気候による動物個体群動態の同調

Synchronization of animal population dynamics by large-scale climate p.168

doi: 10.1038/nature01064

生態:ゼニガタアザラシの選択的順化は聴覚による捕食者認識を形成する

Selective habituation shapes acoustic predator recognition in harbour seals p.171

doi: 10.1038/nature01030

神経:嗅内皮質ニューロンの段階的で持続的な活動

Graded persistent activity in entorhinal cortex neurons p.173

doi: 10.1038/nature01171

生理:Fボックスタンパク質Slimbが時計タンパク質PeriodとTimelessのレベルを制御する

The F-box protein Slimb controls the levels of clock proteins Period and Timeless p.178

doi: 10.1038/nature01122

免疫:真菌に対する自然免疫反応における長いタイプのペントラキシンPtx3の他では補うことができない役割

Non-redundant role of the long pentraxin PTX3 in anti-fungal innate immune response p.182

doi: 10.1038/nature01195

進化:大腸菌K-12株は適応進化をしてin silicoで予測した通りの最適増殖をする

Escherichia coli K-12 undergoes adaptive evolution to achieve in silico predicted optimal growth p.186

doi: 10.1038/nature01149

生理:代謝ネットワーク構造から機能性と調節の重要側面を決定する

Metabolic network structure determines key aspects of functionality and regulation p.190

doi: 10.1038/nature01166

生化学:ヘテロ多量体であるサイクリックヌクレオチド依存性チャネルは、化学量論的に3A:1Bの組成をとっている

The heteromeric cyclic nucleotide-gated channel adopts a 3A:1B stoichiometry p.193

doi: 10.1038/nature01201

細胞:S期初期と後期における転写能力の確立

Establishment of transcriptional competence in early and late S phase p.198

doi: 10.1038/nature01150

「Journal home」に戻る

プライバシーマーク制度