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携帯電話の発がん性に公式見解
WHOの発表によると、携帯電話の長時間の使用が脳腫瘍を引き起こすことを示唆する証拠は非常に少ないが、ゼロではないという。
私たち人間は、重力加速度1Gの地上で平和な生活を送っている。だが、もし重力加速度が変化したらどうなるだろう。数十秒間なら2G程度には耐えられるとされるが、長期間だと1.25Gでも失神してしまう。ところが、ある種の一般的な土壌細菌や大腸菌は、実に40万Gという超高重力加速度の環境において、長期間生息できるだけでなく、増殖して子孫も殖やせることを実験的に証明された。海洋研究開発機構の出口茂さんたちの研究だ。40万Gという極限環境は、中性子星などでもありえず、生命起源の問題にも一石を投じている。
WHOの発表によると、携帯電話の長時間の使用が脳腫瘍を引き起こすことを示唆する証拠は非常に少ないが、ゼロではないという。
1000人の科学者が高校を訪問して、理科教師に力を貸し、米国の教育の質の向上をめざす取り組みが始まる。
科学活動が生み出すものは、単なる研究論文だけでなく、公共的価値であるべきだ。
鳥類・哺乳類・両生類の多くは、発する声の周波数や強さに変化をつけて、伝える情報量(語彙)を増やしている。しかし、コーネル大学(米国ニューヨーク州イサカ)のAndrew Bassたちの報告によると、魚類の発声においても、周波数ジャンプや重音発声(高さの異なる2つの音を同時に発する)といった「非線形的な音響」が見られるという。
我々の銀河系は、親星を持たない浮遊惑星で満ちているかもしれない。
大昔の人類の祖先は、女性は成人すると旅に出て、新たな集団にお嫁入りしたようだ。
抗生物質の乱用が、ヨーロッパを席捲している病原性大腸菌の出現を推進したのかもしれない。
RNAレベルで遺伝情報が書き換えられるという論文が発表され、激しい論争が巻き起こっている。
人類の影響が認められる年代区分「人新世」を設定すべきかどうか、地質学者が議論を重ねている。
微生物研究室からの感染多発を受け、バイオセーフティーの実態調査が始まった。
ワクチンに関する誤った認識が、過剰な対応を招き、真のリスクを明らかにすることさえ妨害することがある。
Nature が実施したアンケート調査から、研究者の多くが、ネット上で自分の評判を高めようとしていることが明らかになった。
イタリアのベズビオ山は世界で最も危険な火山の1つである。だが、将来起こりうる大規模な噴火については、研究者と行政当局の間で見解が分かれている。
「まさか、こんな過酷な環境には生物は棲めないだろう」という私たちの予想は、20世紀後半、何度も覆された。高温、高圧、強酸、強アルカリ下でも生存できる微生物が、次々と見つかってきたのだ。そして今回、また極限環境条件の1つが書き換えられた。出口茂氏が、地球の40万倍もの重力でも細菌が生育し、増殖できることを発見したのだ。
ミツバチの幼虫を「女王」に変身させるのは、ロイヤルゼリーのどの成分なのか。長年にわたるこの謎に、ようやく決定的な答えが見つかった。この発見は、生物の社会的な特性と昆虫ゲノムの双方の進化の研究において重要な手がかりとなることだろう。
X線は100年以上前に発見され、それ以来、医療や科学研究に欠かせない手段となってきた。そのX線を新たな方法で発生させるべく、研究者は努力を続けている。
Nature 2011年6/2〜6/30号のハイライトを掲載しています。
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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778