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質量分析計で鏡像異性体を分離する

互いに鏡像の関係にあって重ね合わせることのできない鏡像異性体(エナンチオマー)は、その立体配置に基づいてそれぞれ「R体」「S体」と呼ばれる。 Credit: DariaRen/iStock/Getty

化学をはじめ、多様な分野で広く使用されている質量分析計を用いて、キラル分子を区別・分離できることが実証された。キラル分子とは、同一原子で構成されるものの、右手と左手のように立体構造が互いに鏡像の関係にあって重ね合わせることのできない分子のことで、これらは鏡像異性体(エナンチオマー)と呼ばれる。

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翻訳:藤野正美

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 5

DOI: 10.1038/ndigest.2024.240511

原文

Mirror-image molecules separated using workhorse of chemistry
  • Nature (2024-02-08) | DOI: 10.1038/d41586-024-00384-2
  • Katharine Sanderson

参考文献

  1. Zhou, X. et al. Science 383, 612–618 (2024).