Advances
おしっこの塊に残された記録
ユタ大学(米国)の古気候学者Tyler Faithは2022年9月、南アフリカ共和国にあるスワートバーグ山脈の断崖に登り、人類学史上最も頑固な謎の解決に役立つと期待されるものをついに手に入れた。それは砂岩からにじみ出て固まった塊で、厚さ30 cmほどの黒琥珀の板に似ている。Faithはガスマスクを着け、30 kgほどの塊を切り出した。チェーンソーからは粉塵が飛び散り、周囲は黄金色のもやに包まれた。
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Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 6
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230618a