2021年9月号Volume 18 Number 9

古代人はいかにして数を数えられるようになったのか?

数を表すことのできる動物はヒトだけだと考えられている。では、ヒトはそれをいつから始めたのか? 記数法の発展について、現在、考古学や認知心理学などに基づきさまざまな仮説が提案されている。もしかすると、ネアンデルタール人もそれを編み出していたかもしれない。

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科学の力で社会貢献をしていきたいと授賞式で語った新たな奨学生。重たい扉を前に奮闘する2人からは、抱える不安や悩み以上に、希望が感じられた。
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Editorial

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Publishing Academy

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News in Japan

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汎用性の高い技術をいかにして生み出し、その応用範囲をいかにして拡張するか。スタートアップを促進するとイノベーションにどのような影響がでるのか。日米のレーザー・ダイオード開発を例に、イノベーションにまつわる俗説に切り込み論じた清水洋・早稲田大学教授の書籍が、優れた研究に贈られる「シュンペーター賞」を受賞した。清水氏に、この研究で明らかにしたことと、基礎研究との関わりについて聞いた。

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News in Focus

老化と関係する血液中の炎症のマーカーが機械学習を使用して特定された。iAgeと命名されたこのツールは、人々の健康寿命を延ばすのに役立つことが期待される。

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Features

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News & Views

動物が地球の磁場を感知する仕組みは、今なお謎に包まれている。今回、渡り鳥のヨーロッパコマドリの網膜に存在する クリプトクロムタンパク質のErCRY4に、探し求められてきた磁気センサーとしての物理的特性が見いだされた。

生体組織の画像撮影において、分子内の振動からの光シグナルでコントラストを得ることは可能だが、このシグナルの検出は難しい。今回、スクイーズド量子状態にある光を使って、これまでは雑音に覆い隠されていた、分子振動のシグナルを検出する方法が実証された。

ヒトの腸内微生物がどのように健康や疾患を左右しているのかについて、 理解が深まりつつある。今回、古代人の糞便に関する研究で、 過去2000年の間に腸内の微生物集団がどう変化したのかが見えてきた。

ナチュラルキラー細胞は、原発巣から他の場所に広がる転移がん細胞を休眠状態に誘導できることが分かった。この知見は、こうした抗腫瘍機能を妨げる経路の発見と共に、新しい治療法の開発を促す可能性がある。

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Advances

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Where I Work

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