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試験管内の「原始スープ」からRNA塩基を合成
Thomas Carellの主張が正しければ、約40億年前の地球は、地表の大部分が灰色がかった茶色の物質で覆われていた可能性がある。それは普通の鉱物ではなかった。現代の科学者たちがアデニン(A)、ウラシル(U)、シトシン(C)、グアニン(G)と呼んでいる有機分子の結晶を含んでいたのだ。そして、Carellの説に従えば、その一部を材料としてRNAが生成し、DNAが出現する前の最初期の生命体の進化を駆動したと考えられる。
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翻訳:藤山与一
Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2019.191202
原文
Lab-made primordial soup yields RNA bases- Nature (2019-10-04) | DOI: 10.1038/d41586-019-02622-4
- Davide Castelvecchi
参考文献
- Becker, S. et al. Science 366, 76–82 (2019).
- Becker, S. et al. Science 352, 833–836 (2016).
- Powner, M. W., Gerland, B. & Sutherland, J. D. Nature 459, 239–242 (2009).