News

イッカクの特異な恐怖反応

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180203

原文:Nature (2017-12-07) | doi: 10.1038/d41586-017-08244-y | Narwhals’ mixed-up response to fear could kill them

Emma Young

イッカクが、人間から逃れる際に「すくみ逃走」という生理学的に矛盾する反応を示すことが明らかになった。これは、北極海での人間活動がイッカクの命を脅かしかねないことを示唆している。

グリーンランド、カナダ、ロシアの周囲の北極海には約10万~15万頭のイッカクが生息していると推定されている。 | 拡大する

Paul Nicklen/NGC/Getty

動物は通常、危機に直面すると「闘争・逃走」または「すくみ」のいずれかの反応を示すが、北極海に生息する小型の鯨類イッカク(Monodon monoceros)は、人間から逃れる際に、逃走とすくみが入り交じった特異な反応を示すことがこのほど明らかになった1。これら2つの応答は生理学的に相反するため、同時に発現すると体に大きな負荷が掛かる恐れがある。イッカクが人間という新たな脅威に対して特に脆弱であることを示したこの成果は、Science 2017年12月8日号で報告された。

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度