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ハドロ対ティラノ
Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2015.150306a
解剖学に基づくレース予想
哀れなハドロサウルス。アヒルのようなくちばしでカモノハシ竜として知られるこの恐竜には、ティラノサウルスに襲われても身を守る角も鎧も牙もなかった。体は大き過ぎ、木に登ったり地面に穴を掘ったりして逃げることもできなかった。おまけに、この植物食恐竜は走るのが遅かった。だが幸い、ハドロサウルスの脚と尾の筋肉の配置が、ティラノサウルスの巨大な顎から逃げるのに役立ったらしい。