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データジャーナル Scientific Data 創刊
2014年5月、データセットに光を当て、その再利用の促進を目指すオープンアクセスジャーナル、Scientific Data を創刊。
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実験室での恒星スペクトル解析にもっと光を
最新型の宇宙望遠鏡によってスペクトル観測データは急増しているが、それを補完する実験室での分光学的実験には、現在十分な資金援助がなされていない。
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インパクトを重視することの危うさ
科学者の研究評価を行う者は、特定の指標に重きを置いて研究のインパクト(影響度)を評価している。特定の指標を重視する際には、その指標がもたらす正負の影響を考慮し、また評価方法の公開をすべきだ。
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新生児を対象としたゲノム解読による病気診断の問題点
健康な新生児と病気を抱えた新生児を対象に、ゲノム塩基配列に基づく病気の診断がどの程度有効かを調べる研究プロジェクトがスタートする。データを適切に役立てる方法をさぐる予定だが、それには、いくつかの重要な倫理上の問題を解決しなければならない。
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インターネットを科学者とエンジニアの手に取り戻せ!
安全保障の名の下に、市民的自由権が侵害されている。安全なインターネットを再構築して人々の信頼を取り戻すために、研究者と立法者は、より安全な標準プロトコルを開発するよう努力しなければならない。
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現行治療法の臨床試験と被験者保護
広く用いられている治療法を調べるための臨床試験であっても、研究者は、患者に対する十分なリスク開示を確実に行わなければならない。
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鳥インフルエンザウイルスの機能獲得変異研究
鳥インフルエンザウイルスH7N9亜型は、ヒトに感染して大流行を起こすほど進化する恐れがあり、ウイルスの機能獲得変異研究が再び研究者の注目を集めている。研究のリスクを正当化できるかどうか論争が続いているが、事は慎重に進める必要がある。
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素晴らしき有機エレクトロニクス
有機エレクトロニクスの復活は、電子機器の世界を一変させ、機能性を一段と高めた豊かな人間生活を提供してくれることだろう。
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レーザー通信による宇宙探査機からのデータ伝送
宇宙船からのデータ伝送速度の向上が求められており、レーザー通信技術への期待が高まっている。ただ、雲を避けてどう伝送するかなど、克服しなければならない課題が残っている。
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論文の内容を再現・再確認できるようにする新方針
生命科学論文の品質を高めるため、Natureは2013年5月から新しい編集方針を導入する。まず、「研究の方法論」が詳細に記載されるよう改革する。また、データをまとめたり解釈したりする「統計手法」が、明確に表現されるよう改革する。
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地震リスクの管理と、世界地震モデル(GEM)
データとツールを出し合って地震災害の試算を世界中に提供しようというのが、世界地震モデル(GEM)プロジェクトだ。 画期的な試みではあるが、地震発生の危険度の解釈や対策の決定に関しては、各地域の担当者個人の肩にかかっている。
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遺伝子治療研究には、道徳的権威が必要だ
研究は説明責任を負うものであり、少なくとも、社会からそのように認知されなければならない。 そのためには、不要と思われる監視制度であっても、それを維持しなくてはいけないケースがある。
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国境なき科学の行き着く先
科学の国際化が進んでいることは歓迎すべきだが、それによって国内での研究活動が損なわれる危険性もある。 国際化が進むほど、国内で科学を共有化することに留意すべきなのだ。
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プロ・テスト運動で発言力を確立した動物研究擁護派
多くの科学者は、過激な実験動物保護運動に頭を痛めてきた。しかし、英国の16歳の学生が始めた「プロ・テスト運動」が非常に有効な反撃となった。 研究を擁護する科学者は自信を深めているが、後押しが必要だ。
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オバマ政権は、証拠に基づいて歳出を決める政策へ
米国では歳出超過が日常化し、財政赤字を大幅な歳出カットで克服しようとしている。しかし、連邦政府予算をどこに使い、またどこを削減するかは、イデオロギーではなく、証拠に基づいて決定すべきである。
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市民がいくら銃の犠牲になっても、変わらない米国
信じられないかもしれないが、米国の政府機関では、銃を規制するための支持行為や促進活動が禁止されている。そのため、銃に関する政策や銃犯罪の防止に必要となる研究そのものさえも、公的資金で実施できない。 いったい、銃乱射事件が何回起これば、こうした状況は変わるのだろうか。
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抗生物質耐性菌対策に、機運が高まる
既存の抗生物質に耐性を持つ細菌の発生件数が、憂慮すべき急増を見せており、世界の人々の健康に及ぼす影響を見極めて、行動を起こさねばならない。 幸い、政策立案者の認識がようやく高まってきた。
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包括的核実験禁止条約を支える国際監視システム
2月12日には北朝鮮で地下核実験、15日にはロシア上空への隕石突入と、地球を揺らす大きな爆発が相次いで発生した。この2件の出来事は、国際監視システムの重要性を再確認させるものとなった。
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幹細胞治療の規制に取り組み始めた日本
実験的な幹細胞治療の規制に、日本が遅まきながら取り組んでいる。明確に定められた法的枠組みによる患者の保護が必要だ。
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科学啓発活動の発祥地・王立研究所の危機
ファラデーのクリスマス講演会で知られる英国王立研究所が、財政難に陥って建物の売却を検討している。多人数を対象とした科学啓発活動は曲がり角を迎え、新たな進化が求められている。