Research press release


Nature Communications

Materials science: Pushing spins around

室温に近い温度において、非常に低い電流密度で磁性構造体を動かせることが明らかになった。この結果は、新しい全電気的な情報記憶デバイスの設計に利用できるかもしれない。こうした研究結果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。

X Yuたちは、鉄ゲルマニウムにおいて、室温よりわずか25ケルビン低いだけの温度で、渦状スピン構造を有する磁性ナノ構造体であるスキルミオンを動かしたことを報告している。このスキルミオンの運動は、100 A/cm2未満の電流密度で実現した。これは、金属の磁壁の電流密度の10万分の1にすぎない。今回の研究で得られた知見は、電流に誘起されて生じるスピンテクスチャーの運動を情報記憶デバイスでの応用に近づける可能性を秘めている。

The near-room temperature motion of magnetic structures by very low current densities is reported this week in Nature Communications. This work could be utilized in the design of all-electrical novel information storage devices.

Xiuzhen Yu and colleagues report the motion of skyrmions - magnetic nanostructures with a vortex-like configuration of spins - in iron-germanium (FeGe) at temperatures only 25 K below room temperature. Skyrmion motion is achieved by electrical currents with densities below 100 A/cm2, which is 100,000 times less than for domain walls in metals. These findings may bring current-induced motion of spin textures closer to applications in information storage devices.

doi: 10.1038/ncomms1990

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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