Research press release

疎氷性表面における氷の形成機構

Nature Communications

Mechanism of ice formation revealed

せっかく氷の形成を阻害するように設計された表面であっても、環境条件が変化するだけで阻害効果が失われる場合がある、という結論を示した研究が発表される。この新知見は、今後、航空機産業などの分野で使用される材料の開発にとって重要な意味を持っている可能性がある。詳細を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 「疎氷性」コーティングは、氷の形成が望ましくない多彩な用途(例えば、送電線や空気力学の原理を応用した翼構造)に用いられている。今回、D Poulikakosたちは、疎氷性コーティングの塗布された表面上での氷の形成機構を調べ、この機構が湿度と空気の流れによって激変して疎氷性が失われることを発見した。 この新知見は、将来的には、汎用性を高めた疎氷性表面の設計に役立つかもしれない。

Simple changes in environmental conditions may render surfaces designed to inhibit the growth of ice ineffective, concludes a study published in Nature Communications this week. The finding could have implications for the future development of materials which are used in fields such as aeronautics. ‘Icephobic’ coatings are used in a wide range of applications where the formation of ice is undesired, such as power transmission lines and aerodynamic wing structures. Dimos Poulikakos and colleagues examine the mechanism through which ice forms on such surfaces, and find that changes in the humidity and air flow can alter it drastically, making the icephobicity ineffective. These findings could aid the design of more versatile icephobic surfaces in the future.

doi: 10.1038/ncomms1630

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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