Nature ハイライト

文化進化学:ボルネオ島の初期の洞窟芸術

Nature 564, 7735

インドネシア・ボルネオ島の東カリマンタンで発見された、人類の姿を描いた珍しい絵画。年代は少なくとも1万3600年前と推定されるが、より古い最終氷期極大期に描かれた可能性もある。
インドネシア・ボルネオ島の東カリマンタンで発見された、人類の姿を描いた珍しい絵画。年代は少なくとも1万3600年前と推定されるが、より古い最終氷期極大期に描かれた可能性もある。 | 拡大する

Credit: Pindi Setiawan

ボルネオ島東部の辺境で発見された具象的な洞窟絵画の年代は、最古の芸術に関する我々の知識を深めるとともに、約2万年前に起こったと見られる、特徴的な洞窟芸術様式の目を見張るような開花の存在を示している。今回、動物を描いた大きな赤橙色の絵画を覆っていた炭酸塩堆積物の新たな年代測定によって、この絵画が少なくとも4万年前のものであることが示され、手形ステンシルの年代は5万1800~3万7000年前と推定された。さらに、複雑なモチーフを伴う別様式の手形ステンシルが約2万年前に出現したこと、また、人類の姿を描いた珍しい絵画は1万3600年前のものであることが分かった。著者たちは2014年にNatureに掲載された論文で、隣接するスラウェシ島で発見された具象的な洞窟絵画の年代が少なくとも3万5000年前、手形ステンシルの年代が最低4万年前であることを報告している。

2018年12月13日号の Nature ハイライト

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